札樽病院ブログblog

2021.11.05 UP
リハビリテーション部が皆様の健康生活のお手伝いをいたします!

リハビリテーション部は、専門職95名が在籍する部門です。地域NO.1のリハビリテーション部を目指して、小さいお子さまから年配の方まで幅広い年齢層を対象にしています。

最近では、ロボット機器・自動車運転シミュレーターなど、多数の機器を導入し、常に地域で最先端のリハビリが提供できる環境を整えています。

詳しくは「リハビリテーション部」をご覧ください。

ところで「健康寿命」という言葉をご存知でしょうか?「健康寿命」とは、介助や支援を必要としないで、自立した生活を送れる期間の事です。「骨」、「筋肉」などの衰えが要因の一つと言われています。残念ながら、年齢とともに衰えてしまう「骨「や「筋肉」ですが、実は、リハビリなどの運動や適切な栄養摂取などにより、何歳になっても改善することがわかっています。   

当院のリハビリを受けられるのは、脳卒中や骨折など、大きな病気や怪我になった方だけではありません。ご自宅で生活している中で、最近体の動きが悪くなった方や、転びやすくなった方なども、当院のリハビリを受けられる可能性があります。是非、当院の主治医もしくはリハビリテーション科を受診し、ご相談して頂ければと思います。

理学療法士 植村和広

2021.10.27 UP
「健康のお話」只今準備中!

「札樽病院ブログ」では新たに健康をテーマとしたカテゴリー「健康のお話」を新設いたします。順次投稿してまいりますのでもうしばらくお待ちください。

2021.08.04 UP
第23回 コロナの神経症状

前回、第23回「痛いの、痛いの飛んでいけ」と予告しておりましたが、現在新型コロナウイルス感染症がまん延していることから急遽タイトルを変更して掲載させていただきます。

新型コロナウイルス感染症は、1年半ほど前に登場し、世界中で想像すらしなかった拡大をしており、国内でも緊急事態宣言まん延防止等重点措置が何度も出され、その期間が延長されるなど病気のしぶとさを誰もが感じているところです。
さらに感染性と重症度を高めた変異株が次々と表れており、ワクチン接種が始まってもなお収束のめどすら立たない状況が続いています。
新型コロナウイルスが最もターゲットとするのは呼吸器で、重症化の原因として肺炎が最も重要ですが、それ以外にも全身に多くの症状を呈します。

神経症状(脳神経症状とも言います)も私たちのQOL(生活の質)を低下させる要因となり、時には重大な結果を残すため注目されます。
神経症状としては、①中枢神経症状②末梢神経症状③筋肉症状と、血液凝固の異常をもたらして出現する④脳血管障害が注目されています。

①中枢神経症状:めまい、頭痛、意識障害、嗅覚異常など
②末梢神経症状:筋力低下、感覚異常など
③筋肉症状:筋痛、筋力低下など
④脳血管障害(脊髄血管障害も含む):脳梗塞、脳出血など
脳血管障害は緊急措置が必要なことが多いですが、それ以外の①から③は軽症のうちは「自律神経失調症」と区別のつきにくい見かけをとることがあります。
特に、自粛生活でストレスの強まっている昨今では「ストレスのせい」と簡単に片付けてしまわれがちですが、これらの症状に37.5℃以上の発熱息苦しさなどを伴う場合には、まずは電話などで、かかりつけ医や身近な医療機関などへ問い合わせてみるのがよいでしょう。

次回、第24回は 「痛いの、痛いの飛んで行け」です。
 
【お詫び】第10回 「脳の左・右は体の反対側を支配」の記載中に誤記がありました。
本文中で、大脳の障害で反対側半身の麻痺が出ると説明しましたが内容に混乱がありました 。
正しくは、「左片麻痺」は右脳の障害、「右片麻痺」は左脳の障害で起きることになります。
お詫びして、訂正させていただきます。
 

2021.04.30 UP
コパンの杜からのお知らせ

もうすぐ端午の節句ですね。 送迎バスを運転しているスタッフのご家族さまから頂きました。ご趣味でバルーンアートをされているとの事です。                   キャラクターのバルーンも頂きました。  

2021.03.31 UP
第22回 リハビリテーションの目指すもの

※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。

リハビリテーション」(略して「リハビリ」)というと、訓練をして身体機能を回復させると考えることと考えられがちですが、それはリハビリの一面にすぎず、どうしても回復させられない機能があっても、可能な限り生きやすくすることを目的とするのです。

従って、リハビリの目指すところは、
①可能な限りの機能回復
②機能低下のある状態でも本人の活動が向上し生活がしやすくなること
(介護が必要な場合には介護者による介護がしやすくなり本人の活動が上がること)、
更には
③本人の社会参加の程度が向上し、それも含め本人や介護者の幸福度が向上すること
とされます。
簡単に言うと、できるだけ元通りに戻そうとするが、できない場合でも本人とその周囲の人たちの満足度を追求するのがリハビリテーションであると言えます。

 従って、すべての病気、怪我がリハビリテーションの対象となります。
リハビリの対象として、四肢の麻痺や歩行の障害などの運動機能の障害が、一般に思い浮かべられやすいですが、それだけでなく認知機能高次脳機能視覚聴覚嚥下排泄など人の持つ機能の全てがリハビリテーションの対象となります。

 このように、リハビリの対象が広範なためその分類の仕方もいろいろあります。
リハビリを受ける対象の種類から脳血管障害のリハビリ、認知症のリハビリ、神経疾患のリハビリ、筋疾患のリハビリ、排尿障害のリハビリ、発達障害のリハビリなどと分けることがあり、また、対象者の年齢から成人のリハビリ、高齢者のリハビリ、小児のリハビリなどと分けることもあり、対象となる身体の部位や機能からのリハビリ、嚥下リハビリ、歩行リハビリ、高次脳機能のリハビリなどと分類することもあります。

 

次回、第23回は「「痛いの、痛いの飛んで行け」」です。

2021.01.15 UP
児童デイサービス コパンの杜からのお知らせ

新しい年を迎えましたが、お子さまたちの変わらない元気な笑顔を見せてくれて、スタッフ一同ホッとしています。

早いもので、コパンの杜は開所して4年目を迎えることができました。日頃より、当事業所の運営に、ご理解とご協力を頂きありがとうございます。

 

今週は、みんなで絵馬を作成しました。今年はどんな一年になるかな?みんなの目標が叶うと良いですね!叶えましょう‼

 

幼児さんの作品です

頑張って絵や字を書いて作成しました。

 

児童さんの作品です

 

素敵な目標を考えてくれました。

2020.12.02 UP
児童デイサービス コパンの杜からのお知らせ

11月の制作活動のご紹介です。

児童さんたちの作品です。牛乳パックで「らんたん」を作りました。電気を消したらきれいに灯りました(^^)/

 

幼児さんたちは、紙コップと折り紙で「みのむし」をつくりました。上手に折り紙をちぎれていましたね(^_-)

2020.10.19 UP
第21回 神経変性疾患

※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。

神経組織は、形態からみた、中枢神経末梢神経の区別、中枢神経での白質灰白質の区別、機能からみた精神機能系言語機能系運動系感覚系協調運動系自律神経系など、様々な角度、様々な面での分類があります。
それらの分類の中の一部だけが、他の部と比して桁違いに機能を低下させたり形態的変化を受けたりする、いわば病的と言える状態があります。
この状態の原因が、血管障害、感染症、代謝性疾患、腫瘍、中毒、外傷、脱髄などが否定されて同定不能で、言わば原因不明で起きる神経組織の疾患を「神経変性疾患」と呼んでいます。

ここで、話を変えて、「老化」という現象を取り上げてみたいと思います。
生き物は、年齢とともに、組織の変化が進み、機能が落ちてきます。
それが「老化」で、逆戻りさせることも止めることもできません。
そしてその原因はいまだわかっていません。
その状況は、「神経変性疾患」とよく似ています
言ってみれば、「神経変性疾患」とは、神経の特定の部位に、急速に進む老化現象が起こったものと例えることができます。
別な例えでは、「老化」は普通列車で進むのに、「神経変性疾患」は新幹線で進むといえばわかりやすいかもしれません。

次に、「神経変性疾患」はそれだけでも一冊の教科書が書けるくらい広い範囲のものですが、ここでは、神経の中で侵される部位毎に、どういう病気があるか一つの例をお示しします。

  • 大脳皮質 アルツハイマー病
  • 大脳基底核 パーキンソン病
  • 小脳 脊髄小脳変性症
  • 脊髄 筋萎縮性側索硬化症
  • 末梢神経 シャルコマリーツース病

 

次回、第22回は「リハビリテーションの目指すもの」です。

 

2020.09.30 UP
健康コラム「骨粗しょう症」【銭函リハビリテーション学校】

皆さん、骨粗しょう症という病気はご存じですか? 骨粗しょう症とは骨量が減少することにより骨構造の変化が起き、骨折しやすくなってしまった骨の状態のことを指します。もろくなってしまった骨は小さな衝撃にも傷つきやすいので、椅子に座った時の衝撃で背骨が骨折してしまうということもあります。 「最近伸長が縮んだ、または背中が丸くなった」、「些細なことで骨折したことがある」、「家族に骨粗しょう症の人がいる」、「運動や外出する頻度が少ない」、「閉経を迎えた(女性)」、「1日に日本酒を3合以上飲む」、「どちらかといえばやせ型」、「煙草をよく吸う」これらは骨粗しょう症セルフチェックポイントになります。1つでも当てはまる場合は骨粗しょう症の可能性がありますので、受診をお勧めします。 骨粗しょう症は誰にも起こりうる疾患です。以上の3つのポイントを日常生活に取り入れながら、骨粗しょう症を予防していきましょう!

2020.09.11 UP
第20回 神経伝達物質

※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。

私たちの体の中のいろいろな部分が働く時には、他部位と共同したり、競合したり、または反対方向に働くなど互いに影響しあう現象が起こっています。
ミクロの世界で、この情報を伝えるのが神経細胞です。
情報は、a)神経細胞から隣の神経細胞へ、
またはb)神経細胞から近接する筋肉へ伝わりますが、
その際には、
a)最初の神経細胞から次の神経細胞へ、
またはb)神経細胞から筋肉へある成分が受け渡しされます。
その、「ある成分」神経伝達物質と言います。
この、神経伝達物質を受け取る側の神経細胞や筋肉には「受容体」という、それぞれの神経伝達物質に特異的な受け取り装置があります。
神経伝達物質が隣にある神経細胞の受容体に結合することにより信号が伝わり、その連絡が次々に行われることにより情報が拡がります。
また神経伝達物質が筋肉の受容体に結合するとその筋肉の収縮が起こります。

神経細胞は脳だけでなく、脊髄、末梢神経、更に、全身に分布する自律神経からも分泌されます。

3大神経伝達物質として有名なのが、ドーパミンセロトニンノアルアドレナリンで、これらは脳内で精神現象のコントロールをするのが知られています。

特に、以下の3大神経電鉄物質の働きは有名です。

  • ドーパミン快楽、達成感をもたらす
  • セロトニン幸せ感をもたらす
  • ノルアドレナリンやる気を作り出し、やる気が極まると怒りにもつながる

セロトニン、ドーパミンは量的には腸で作られる割合が多いのですが、脳外で作られたものは脳には入らず、脳内で働くのは脳内で作られたものだけです。

ノルアドレナリンは主に中枢神経系で作られており、
3本の指には入りませんが有名な神経伝達物質アドレナリンは腎臓の上にある副腎髄質で主に作られています。

 神経伝達物質は、この3つだけでなく、アセチルコリン、ヒスタミンなど各種ありますが、病気との関係では、

  • ドーパミンの不足はパーキンソン病、過剰は統合失調症
  • セロトニンやノルアドレナリンの不足はうつ病
  • アセチルコリンの不足は認知症と、伝達障害が重症筋無力症と関係していることが知られています。

 

次回、第21回は「神経変性疾患」です。

 

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