診療科・部門 - 各部門人工透析室department

 

外科 鈴木医師を中心に、内科・循環器科・消化器科・整形外科・脳神経外科・脳神経内科の各科専門医と協力し、様々な合併症の予防、身体能力維持、向上を目的とした治療にあたります。

  • 同時透析数20、最大透析患者数80名(アーム式液晶TV付き)
  • 臨床工学技士は12名、看護師5名、助手4名が在籍

優しい透析を目指して

病院の基本理念の基に、長生きできるように安全で安心していただける優しい透析治療を提供できるように努めていきます。

透析を受けられている患者様は、週に3回、毎回2本の針を刺します。血管に針を刺すことを穿刺(せんし)と呼びますが、患者様は穿刺の痛みや穿刺ミスに大きなストレスを感じます。私たちは、穿刺の痛みを軽減するために最大限励んでいます。

エコー下穿刺

ワイヤレスのエコーとiPadが連携し、血管をスキャンしながら的確に穿刺できるようにします。当院では、2024年12月までの穿刺ミスが2023年度の1.4%から1%以下に減少しました。

スタッフの穿刺技術向上

 エコー下穿刺トレーニングモデルの使用、シャントマップによる血管走行の確認・穿刺部位の特定、穿刺の見学など穿刺技術向上に取り組んでいます。

3Dプリンターで作成した血管模擬の活用

CTで撮影した患者様の血管の形状・走行を作業療法士が3Dプリンターで血管模型を作成し、確認してから穿刺する方法です。シャント血管模型を使用することで、穿刺ミス減少、シャント損傷の防止につながっています。

当院の人工透析 特徴・治療

透析スケジュール

月・水・金 2部(8:00~18:00)
火・木・土 2部(8:00~18:00)

治療内容

  • 血液透析(HD)
  • I-HDF
  • On-line HDF 
  • アフェレシス療法(血漿浄化療法・血液吸着など) 

水の浄化

月に一度エンドトキシンと細菌を測定し、RO水汚染防止に努め、安全かつ安定的にエンドトキシンを検出限界以下に維持出来るように管理を行っています。

  • 透析液水質確保加算取得(全台でOn-line HDF,I-HDF可能)

レオカーナ(血液吸着療法)

 レオカーナとは、難治性重症閉塞性動脈硬化症(ASO)の治療に用いられる吸着型血液浄化器です。閉塞性動脈硬化症が重症化すると、手や足が潰瘍・壊死し切断しなければならなくなることがあります。
 レオカーナは、外に取り出した血液を浄化器に通して、LDLコレステロールやフィブリノーゲンなどの悪玉成分を吸着し、血液の流れを改善させることにより、潰瘍を治療するために使用します。また、吸着器によって血管を拡張させる成分が産生されるため、下肢の血流改善も図ることができます。治療時間は、1回2時間で、24回実施します(3か月以内)。人工透析を受けている方も受けていない方も、レオカーナで閉塞性動脈硬化症の治療することができます。

無料送迎・食事提供

外来透析無料送迎サービス

通院の負担軽減を目的として、無料送迎サービスを行っております。
送迎を希望される患者様には、ご自宅から当院までの通院を往復サポートいたします。
無料送迎をご希望の方は、お気軽にご相談ください。

  • 車椅子移動は運転手が介助いたします。
  • 他の患者様と相乗りになります。
  • 自宅内の移動や更衣介助はサービスには含まれません。
  • 院内の移動や院内の更衣は当院職員にてお手伝いいたします。

食事提供

透析食がどのようなものなのか実際経験していただき、家での食事の参考にしていただきたいとの思いから食事のサービスを行っております。料金のご負担はありません。血液透析だけでは腎臓の代わりを全て行えるということではありません。合併症の予防や安全に透析を行えるためにも日常での食事・栄養管理が大切になります。いろいろな制限がある中、手助けの一つになりたいと考えております。また、栄養士による栄養相談も行っております。

臨時透析

旅行や出張、帰省などで銭函・札幌・小樽にお越しの方は臨時透析も行っております。
ご希望の方は、お電話にてご連絡ください。