2019.08.14 UP
第15回 頭痛
※HPリニューアルにつき、過去に投稿した記事を再投稿しております。
頭痛の
A)原因
B)起こる頭の部位による特徴についてご説明します。
A 頭痛は、原因として次の6つが単独に、ないしは複合して生じます。
1.頭蓋内の血管(血管性頭痛と呼び片頭痛が代表)
2.精神・頭頸部筋の緊張(緊張型頭痛と呼ぶ)
3.頭蓋内の疾患(牽引性頭痛、炎症性頭痛など)
4.神経痛(頭皮の感覚を伝える頭蓋外の末梢神経)
5.耳・鼻・歯の病気(関連痛と呼び、頭痛として現れます)
6.心因(不安、精神的緊張、抑うつなど)
B 起こる部位による頭痛の特徴
1. 頭部側面の頭痛 生命の危険はないが強い苦しみをもたらします。
片頭痛:頭の一方または両方が拍動性にズキンズキンと痛む。
しばしば嘔気、嘔吐を伴います。
群発頭痛:片目の奥から側頭にかけてのえぐられるような激痛。
数日から数週ほぼ毎日同じ時間帯に起こります。
2. 後頭部の頭痛
多くは緊張型頭痛(頭頸部の筋のコリによるもの)なので余り心配はいりません。
突然ガーンと殴られたような痛みの場合にはくも膜下出血の可能性があり、救急処置が必要となることがあります。
3. 頭全体が痛い場合:様々なタイプの頭痛の可能性があります。
頭全体の場所が殴られたような痛みの場合には、くも膜下出血の可能性を疑う必要あります。
重い荷物を持つなど強い労作をした場合に頭全体の場所が痛くなるものは労作性頭痛と呼び、あまり心配ないものが多いです。
緊張型頭痛がひどくなると、後頭部から始まって頭全体に拡がることもあります。
次回、第16回は「歩行の異常」です。