病院紹介outline

ご挨拶

当院は昭和52年に札幌市に隣接する小樽市銭函に開院した、急性期から慢性期を担う170床の病院です。
以来、リハビリテーション医、神経内科医、理学・作業・言語聴覚士、ソーシャルワーカーを擁する、小樽・後志区有数のリハビリテーション病院として、多くの脳血管障害の患者さんの治療をしてまいりました。
また、地域の皆様のニーズに応えるため、 現在は各科専門性豊かな医師の充実を図り、消化器、循環器、透析などの診療を行っています。
当院は今後とも地域社会に支持される病院を目指し、スタッフ一同日々努力してまいります。

        理事長 多田 匡宏

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理念・基本方針

 理念 

地域の皆様との交流を大切にし、信頼され親しまれる病院

 基本方針 

地域の皆様への取り組み

自分らしく安心して暮らしていけるよう地域に貢献します

患者様への取り組み

丁寧で心のこもった対応、迅速で適切な医療を行います

職員への取り組み

人財を大切にし、“連携かつ協働する職場”を目指します

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病院概要

医療機関名 医療法人ひまわり会 札樽病院
所在地 小樽市銭函3丁目298番地
創設年月日 昭和52年12月1日 (医療法人開設 平成2年4月1日)
診療科目
  • 内科
  • 外科
  • 整形外科
  • 脳神経外科
  • 循環器内科
  • 消化器内科
  • 脳神経内科
  • リハビリテーション科
  • 各種健康診断(人間ドック)

理事長

院 長

多田 匡宏

池田 康一郎

病床数 170床
承認基準

救急告示病院、二次救急医療応需病院
結核予防法指定医療機関
特定疾患研究事業委託機関
労災保険指定医療機関
身体障害者福祉法指定医療機関
回復期リハビリテーション病棟施設

  • 脳血管疾患等リハビリテーション料(I)
  • 運動器リハビリテーション料(I)
  • 呼吸器リハビリテーション料(I)

医療療養病棟
小樽市委託事業機能回復訓練施設
小樽市さわやか運河健診実施機関
政府管掌生活習慣病予防健診実施機関
国土交通省指定 短期入院協力病院

診察時間 平 日 9:00~17:00
土曜日 9:00~12:00
日祝祭日 休診(時間外でも緊急応需)
保健関係指定 健康保険、老人保健法、生活保護法、結核予防法、労災保険、重度母子医療
在宅部門

札樽病院介護相談センターひまわり銭函
札樽病院訪問看護ステーションひまわり(24時間体制)
児童デイサービス コパンの杜
児童デイサービス コパンの杜 北22
児童デイサービス コパンの杜 手稲前田

施設基準届出承認事項

 急性期一般入院料5 (一般入院5) 第  8345号
 療養環境加算 (療) 第  1791号
 地域包括ケア入院医療管理料2 (地包ケア2) 第   626号
 回復期リハビリテーション入院料1・体制強化加算 (回1) 第   126号
 療養病棟入院基本料1 (療養入院) 第  2871号
 療養病棟療養環境加算1 (療養1) 第   495号
 障害者施設等入院基本料 (障害入院) 第   329号
 特殊疾患入院施設管理加算 (特施) 第   439号
 診療録体制強化加算2 (診療録2) 第   289号
 患者補助加算 (看補) 第  4199号
 重症者等療養環境特別加算 (重) 第   615号
 感染防止対策加算3 (感染対策3) 第    44号
 データ提出加算 (データ提) 第   261号
 情報通信機器を用いた診療に係る基準 (情報通信) 第   170号
 入院時食事療養(1)・生活療養(1) (食) 第  1060号
 がん治療連携指導料 (がん指) 第     9号
 認知症ケア加算 (認ケア) 第   647号
 薬剤管理指導 (薬) 第   555号
 在宅時医学総合管理料又は施設入居時等医学総合管理料 (在医総管) 第    15号
 神経学的検査 (神経) 第   122号
 CT撮影及びMRI撮影 (C・M) 第  2500号
 CT撮影及びMRI撮影 (C・M) 第  2617号
 脳血管疾患等リハビリテーション料1・初期加算 (脳1) 第   438号
 運動器リハビリテーション料1・初期加算 (運1) 第   776号
 呼吸器リハビリテーション料1・初期加算 (呼1) 第   531号
 人工腎臓 (人工腎臓) 第    88号
 導入期加算 (導入1) 第    85号
 透析液水質確保加算及び慢性維持透析濾過加算 (透析水) 第   307号
 下肢末梢動脈疾患指導管理加算 (肢梢) 第   173号
 輸血管理料Ⅱ (輸血Ⅱ) 第   189号
 輸血適正使用加算 (輸適) 第   129号
 胃瘻造設術 (胃瘻造) 第   156号
 胃瘻造設時嚥下機能評価加算 (胃瘻嚥下) 第    98号
 遺伝学的検査 (遺伝検) 第    16号
 酸素の購入単価 (酸素) 第 42082号

 

病院沿革

昭和52年12月 人格なき社団として札樽病院設立(建物床面積2,977㎡)内科、理学診療科標榜
平成2年4月 医療法人開設認可
平成6年6月 急性期病棟・療養型病床群のケアミックス開始
平成8年7月 総合リハビリテーション施設認可
平成11年10月 ケアプランセンターひまわり銭函の設置(名称変更後、介護相談センターひまわり銭函)
平成12年10月 救急病院認定
平成15年2月 回復期リハビリテーション病棟開始
平成16年12月 障害者病棟開始
平成18年8月 訪問リハビリテーション事業(院内)開始
平成22年2月 人工透析開始
平成22年7月 訪問看護事業(院内)開始
平成24年10月 回復期リハビリテーション病棟入院料Ⅰ算定開始
平成26年8月 介護療養型医療施設から医療療養病棟に移行
平成26年9月 地域包括ケア病棟設置
平成30年1月 児童デイサービス「コパンの杜」事業開始
平成30年8月 通所リハビリテーション事業(院内)開始

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一般事業行動計画

職員がその能力を発揮し、仕事と生活の調和を図り働きやすい雇用環境の整備を行うため、次のように行動計画を策定する。

  1. 計画期間 令和3年8月1日~令和8年7月31日までの5年間
  2. 内容

    目標1 「事業所敷地内保育施設の運営の継続」

    対策
    夜間、休日を問わず、24時夜間365日の運営を継続する。
    継続就業を促進するため、平成24年4月から開始した小学校3年生までの学童保育を継続し、職員が仕事と子育てを両立させる環境を整備する 。

    目標2 「産休、育休後の職場復帰者が、子供の成長に合わせた勤務形態を選択」

    対策
    深夜業や時間外労働を控えたい職員が、子どもの成長に合わせた勤務形態が選択できるよう、適宜相談に応じる。

    目標3 「妊娠が判明した職員へ、妊娠中、産休中、育休中の取り扱いや制度等の情報提供を行う。」

    対策
    対象者に、出産手当金制度や育児休業制度、社会保険料の免除等を書面で通知する。

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診療実績

入院患者延べ数

  令和5年度
一般病棟 817.75
地域包括ケア病床 236.83
回復期リハビリテーション病棟 1425.67

平均在院日数

  令和5年度
一般病棟  18.39
地域包括ケア病床 22.45
回復期リハビリテーション病棟  76.25

1日平均外来患者数

令和5年度: 109.59人

回復期リハビリテーションの実績

患者満足度調査

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学術関連

  • 2023/6/24~6/25 第53回 北海道作業療法学会
      平田 みゆき 作業療法士
      「多職種で自動車運転に対する課題に関わり再開に至った症例」
  • 2023/11/11~11/12 第74回 北海道理学療法士学術大会
      沖田 優羽 理学療法士
      「ラケットを用いた前方への予測距離と実際の到達距離の差について」
  • 2022/9/16~9/18 第56回 日本作業療法学会
      広瀬 大紀 作業療法士
      「脳卒中後の片麻痺患者が作業に麻痺手を使用するに至った心理的要因の検討」
  • 2022/7/1~7/3 第67回 日本透析医学会学術集会
      柴田 修平 臨床工学技士
      「3Dプリンターで作成したシャント血管模型の活用~穿刺ミス軽減への取り組み~」
  • 2022/6/11~6/12 第52回 北海道作業療法学会学術大会
      古川 嵩空 作業療法士
      「プッシャー症候群と重度半側空間無視を呈した患者様に対して課題指向型アプローチを実施することで食事動作が改善した事例」
  • 2021/12/5 第24回  日本全体構造臨床言語学術集会
      濱屋 由季、木村 元俊 言語聴覚士
      「小児臨床におけるJISTの視座を考えるー吃音症例」
  • 2021/11/27~11/28 第8回  日本小児理学療法学会学術大会
      笹島 茜、高橋 幸助 理学療法士
      「11・13番染色体異常を呈した児に対して相互歩行を目指しBWSTTを使用した一例」
  • 2021/6/19~6/20 第55回  日本作業療法士学会
      高山 亜抄子、平田 春菜、増子 晴香 作業療法士
      「四肢麻痺の患者が新聞を読めるよう自助具を作成し導入した症例」
  • 2019/11/16~11/17 第6回 日本小児理学療法学会学術大会
      高橋 幸助 理学療法士
      「成人の脳性麻痺に対する運動イメージの特徴について」
  • 2019/9/6~9/8 第53回 日本作業療法士学会
      荒井 英俊 作業療法士
      「半側空間無視患者に対するロッドアダプテーションが線分二等分試験、ADLの遂行の質に与える効果」
      武田 康弘 作業療法士
      「抵抗運動が上肢の随意性向上に繋がった症例」
      今泉 千晶 作業療法士
      「作業療法介入が書字の改善につながった一症例~運筆動作と眼球運動に焦点化した支援~」
      増子 晴香 作業療法士
      「回復期リハ病棟入院中の認知症者へのプール活動レベルを用いた関わりが中枢症状、周辺症状に与える影響」
  • 2019/6/22~6/23 第70回北海道理学療法士学術大会
      太田 絵梨 理学療法士
      「両大腿切断後、両義足装着にて移乗動作を獲得した一症例」
  • 2019/6/8~6/9 第50回北海道作業療法学会学術大会・第8回北海道作業療法士研修大会
      荒井 英俊 作業療法士
      「脳損傷後の麻痺側上肢に生じる浮腫に対する Elecric Muscle Stimulation の効果 」
      増子 晴香 作業療法士
      「気づき・空間認識に障害のある症例へのADLに焦点を当てた段階的介入について 」
  • 2019/2/21~2/22 回復期リハビリテーション病棟協会 第33回研究大会
      及川 元史 理学療法士
      「当院回復期病棟における血液透析患者に対するリハビリ効果の検討~脳血管疾患患者に着目した非透析患者との比較~」
      土門 望 理学療法士
      「回復期病棟退棟時の歩行能力が退院後LSA得点に与える影響について~当院訪問リハビリ利用者を対象とした検討~」
      大槻 愛 理学療法士
      「新実施計画書を用いる事による効果について~リハビリ職員に対するアンケート調査の報告~」
  • 2018/12/22~12/23 日本小児理学療法学会学術集会萱原 康人、矢倉 茜 理学療法士
      「発達性強調運動障害児の膝伸展筋力測定の再現性」
  • 2018/10/3~10/4 リハビリテーション・ケア合同研究大会 米子2018
      植村 和広 理学療法士
      「当院回復期リハ病棟での入棟直後に行うFIM予測精度について」
      高森 めぐみ 言語聴覚士
      「とろみ氷の有用性について」
  • 2018/9/7~9/9 日本作業療法士学会
      荒井 英俊 作業療法士
      「半側空間無視症例に対するロッドアダプテーションが線分二等分線・ADL遂行の質に与える効果」
  • 2018/6/9~6/10 第49回作業療法学会
      荒井 英俊 作業療法士
      「セラピストが期待する外出訓練の効果を患者はどのように感じているか」
      上田 由佳理 作業療法士
      「朝活レクリエーションの参加が生活への意欲に繋がった取り組み」
      高橋 健介 作業療法士
      「主婦としての役割再獲得に向けた作業療法の関わり」
      高橋 春菜 作業療法士 
      「集団への参加が主体的な療養生活を送るきっかけとなった事例」
      武田 康弘 作業療法士
      「自己効力感が向上したことで活動意欲が向上した事例」
  • 2018/5/19~5/20 第30回活動分析研究大会
      水野 威 作業療法士
      「歯ブラシが口から飛び出さないように~歯ブラシ・手・歯の知覚探索活動から失調症状が強い対象者の歯磨き動作の一考察~」
  • 2018/2/2~2/3 回復期リハビリテーション病棟協会第31回研究大会
       中黒 渉 理学療法士
      「当院でのアウトカム評価における実績指数除外者算定と妥当性について」
       佐々木 秀 作業療法士
      「大腿骨の人工骨挿入術後者の代償動作獲得について」
       小野 俊介 理学療法士
      「高齢脳卒中患者の年齢・入棟時FIMからみた退棟時FIM利得の傾向~当院高齢脳卒中患者のリハビリテーション効果の傾向調査Ⅰ」
       植村 和広 理学療法士
      「高齢脳卒中患者の年齢・入棟時FIMからみた退棟時FIM利得の傾向~当院高齢脳卒中患者のリハビリテーション効果の傾向調査Ⅱ」
  • 2017/10/21~22 第68回北海道理学療法士学術集会
      田澤 達彦 理学療法士
      「腹臥位が困難な者の下腿三頭筋に対しての超音波画像診断方法の考案と信頼性の検証」
  • 2017/9/22~24 第51回日本作業療法学会
      荒井 英俊 作業療法士
      「失行を呈する患者における生活行為の観察を取り入れた有効性~The effectivemess of rehabelitation that adopted the observation of the activity in the patient with the apraxia」
  • 2017/10/20~22 The Ist Asia-Pacific Occupational Therapy Symposium
      荒井 英俊 作業療法士
      「The difference in the improvement of ADL performance and self-awareness by a presence of a feedback」
  • 2017/6/8~10 第54回日本リハビリテーション医学会学術集会

      植村 和広 理学療法士
      「回復期脳卒中患者に対する10分間のウォークエイド私用による効果」
  • 2017/6/8~10 第54回日本リハビリテーション医学会学術集会

      眞田 大基 作業療法士
      「テレビのリモコン操作導入から本人の主体性を引き出せQOLが変化した一症例」
  • 2017/6/10~11 第48回北海道作業療法学会

      荒井 英俊 作業療法士
      「m-FIM利得、及び、動機づけの視点から見たモーニングケアの効果について」
      2017/6/10~11 第48回北海道作業療法学会
  • 2017/5/12~14 第52回日本理学療法学術大会

      植村 和広 理学療法士
      「回復期脳卒中患者を対象とした加速度活動量計の歩数検出精度の検討」
  • 2017/5/20~21 第29回活動分析研究大会
      水野 威 作業療法士
      「箸操作の獲得に向けて」

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連携病院

北海道大学病院

http://www.huhp.hokudai.ac.jp/
〒060-8648 札幌市北区北14条西5丁目
Tel: 011-716-1161(代表)

市立札幌病院

https://www.city.sapporo.jp/hospital/
〒060-8604 札幌市中央区北11条西13丁目1-1
Tel: 011-726-2211

北海道医療センター

https://www.hosp.go.jp/~hokkaidomc/
〒063-0005 札幌市西区山の手5条7丁目1番1号
Tel: 0111-611-8111

手稲渓仁会病院

https://www.keijinkai.com/teine/
〒006-8555 札幌市手稲区前田1条12丁目1-40
Tel: 011-681-8111(代表)

北海道がんセンター

http://www.sap-cc.org/
〒003-0804 札幌市白石区菊水4条2丁目3番54号
Tel:  011-811-9111(代表)

小樽市立病院

http://www.otaru-general-hospital.jp/
〒047-8550 小樽市若松1丁目1番1号
Tel: 0134-25-1211

北海道大野記念病院

https://ohno-kinen.jp/
〒063-0052 札幌市西区宮の沢2条1丁目16番1号
Tel: 011-665-0020(代表)

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患者の皆様の権利について

私たちは皆さまの以下の権利を尊重し守ります

良質な医療を受ける権利

差別されることなく適切な医療を継続して受けることができます

尊厳に対する権利

皆様の人格や価値観を尊重いたします

選択の自由の権利

担当医師や病院を選択し、また変更することができます
他の医師の意見(セカンドオピニオン)を求めることができます

自身の情報に対する権利

皆様の健康状態や症状・診断・治療等全ての個人情報を適切に保護いたします
自身が受けている医療を知るために、診療記録の開示を求めることができます

情報に対する権利・自己決定の権利

自己の病気・検査・治療・予後などについて十分な説明を受けることができます
その上で検査や治療内容等を自己の決定の下に自由に選択することができます

こどもとの約束

  • ひとりの人(ひと)として大切(たいせつ)にします
  • 病気(びょうき)や治療(ちりょう)についてわかりやすい説明(せつめい)をします
  • 家族(かぞく)もいっしょに治療(ちりょう)に参加(さんか)することができます
  • 自分(じぶん)の気持(きも)ちや考(かんが)えを教(おし)えてください
      1番(いちばん)よいと思(おも)われる治療(ちりょう)を受(う)けられるように、心(こころ)や体(からだ)に無理(むり)のない治療(ちりょう)を受けられるようにいっしょに考(かんが)えて決(き)めて行(ゆ)きましょう。
  • ほかの人(ひと)に知(し)られたくない秘密(ひみつ)は守(まも)ります

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身体拘束最小化のための指針

Ⅰ.当院における身体拘束の考え方

 身体拘束は人権擁護の点から問題があるだけでなく、高齢者のQOL(生活の質)を損なう危険性がある。そのため、対象の生命の危機と身体的損傷を防ぐ目的で他に代替手段がない場合以外に行うべきではない。

 やむを得ず身体拘束を実施する際には、目的・方法などについて対象や家族に説明し、二次的な身体障害や合併症が発生しないよう、十分な配慮と根拠に基づいた、安全で効果的な最小限の拘束を実施し、常に廃止できないか評価していく必要がある。また、日頃より身体拘束を必要としない状態となるよう、対象を深く理解し、尊厳を守り、環境調整や具体的なケアを追及し続けなければならない。

Ⅱ.基本方針【身体拘束の原則禁止】

 当院は、患者または他の患者等の生命または身体を保護するために緊急やむを得ない場合を除き、身体拘束の実施を禁止する。
 この方針でいう身体拘束は、抑制帯等、患者の身体又は衣服に触れる何らかの用具を使用して、一時的に当該患者の身体を拘束し、その運動を抑制する行動の制限をいう。
 また、当院ではクリップセンサー、離床センサーマット、足元センサーマット等の探知機類は、安全確保の支援機器という考え方で、同意書の手続きは不要とする。

身体拘束の対象となる具体的な行為

  1. 徘徊しないように車椅子や椅子、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
  2. 転落しないように、ベッドに体幹や四肢をひも等で縛る。
  3. 自分で降りられないように、ベッドを柵(サイドレール)で囲む。
  4. 点滴、経管栄養等のチューブを抜かないように、四肢をひも等で縛る。
  5. 点滴、経管栄養等のチューブを抜かないように、または皮膚をかきむしらないように、手指の機能を制限するミトン型の手袋等をつける。
  6. 車椅子や椅子からずり落ちたり、立ち上がったりしないように、Y字型抑制帯や腰ベルト、車椅子テーブルをつける。
  7. 立ち上がる能力のある人の立ち上がりを妨げるような椅子を使用する。
  8. 脱衣やおむつはずしを制限するために、介護衣(つなぎ服)を着せる。
  9. 他人への迷惑行為を防ぐために、ベッドなどに体幹や四肢をひも等で縛る。
  10. 行動を落ち着かせるために、抗精神薬を過剰に服用させる。
  11. 自分の意思で開けることのできない居室等に隔離する。

【抑制使用物品・機器類】4点柵、介護衣、ミトン型手袋、抑制帯、体幹型抑制帯、車椅子用ベルト

Ⅲ.緊急・やむを得ない場合の適応要件

 患者個々の心身の状況を勘案し、疾病・障害を理解した上で身体拘束を行わないケアの提供をすることが原則である。しかしながら、身体拘束は、「1、対象の状態」の1)〜5)のいずれかの状態で有り、かつ「2、対象におかれた状況」の1)〜3)の要件をすべて満たす場合は、必要最低限の身体拘束を行うことができる。

1.対象の状態
  1. 意識障害、興奮性があり、身辺の危険を予知できない。(認識障害)
  2. 治療上の必要な体位が守れず、医療機器やライン類を抜去しようとする。(治療が円滑に進まない)
  3. 自傷、自殺、他人に損傷を与える危険がある。(破壊・粗暴行為)
  4. 転倒・転落の危険が高い。(転倒の危険)
  5. 皮膚掻痒、病的反射などがあり、意思で体動が抑えられない。(その他)
2.対象の置かれた状況
  1. 生命又は身体が危険にさらされる可能性が著しく高い(切迫性)
  2. 身体抑制などの行動抑制を行う以外ほかの方法が見つからない(非代替性)
  3. 身体抑制やその他の行動制限が一時的である(一時性)
3.緊急・やむを得ず身体拘束を行う場合 
  1. 意識患者と家族への説明と同意を得る。拘束が必要と考えたスタッフは、(昼夜問わず)1名以上のスタッフに相談し、身体拘束の適応と判断された場合は、患者・家族にその必要性、方法、予測期間等を説明し了承を得る。了承を得られる状況にない場合は、できるだけ早期に得るようにする。
  2. 身体拘束を行う場合は、当院の「身体拘束マニュアル」および「身体拘束フローチャート」に基づいて実施する。
4.身体拘束がもたらす弊害
  1. 身体的弊害:関節拘縮、筋力低下、圧迫部位の褥瘡、食欲低下、心肺機能の低下、感染症への抵抗力の低下など
  2. 精神的弊害:不安、怒り、屈辱、諦めといった精神的苦痛、人間としての尊厳の侵害、認知機能障害の進行、せん妄の発症、家族の精神的苦痛など
  3. 社会的弊害:患者の生活の質の低下、合併症の併発による新たな医療処置の発生等
5.薬剤について
  1. 向精神薬を過剰に服用させることも身体拘束のひとつと考える。
  2. 向精神薬服用の「過剰に」とは、添付文書に記載された用量以上と解釈する。
  3. 向精神薬を服用している患者に対し、定期的に医師と必要性や用量を確認する。

Ⅳ.身体拘束最小化のための体制

 院内に身体拘束最小化対策に係る身体拘束最小化委員会を設置する。

  1. 委員会の構成委員は医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士、理学療法士等、MSW、事務員をもって構成する。
  2.  委員会の役割
  •  身体拘束の実施状況を把握し、管理者を含む職員に定期的に周知徹底する。
  •  身体拘束実施事例の最小化に向けた医療・ケアを検討する。
  •  定期的に本指針・マニュアルを見直し、職員へ周知して活用する。
  •  身体拘束最小化のための職員研修を開催し、記録をする。(年1回以上)

Ⅴ. その他、身体拘束等の最小化推進のために必要な基本方針

当院では、職員が共通認識のもと、身体拘束を行わない状態の実現を目指すため、拘束を誘発する原因を探り、安心安全な環境整備を検討し、常に代替的な方法がないか検討・工夫を行い、改善を推進するものとする。

Ⅵ. この指針の閲覧について

当院での身体的拘束最小化のための指針は、当院マニュアルに綴り、全ての職員が閲覧可能とするほか、いつでも患者様、ご家族様が閲覧できるようにします。

Ⅶ.参考資料

  • 厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」(2001)
  • 診療報酬 2024年度改定 入院基本料 身体的拘束最小化の基準

   2024年10月1日 策定 医療法人ひまわり会札樽病院

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充実した在宅リハビリテーション

回復期リハビリテーション外来

退院後3か月の集中的なリハビリテーション

 治療後のフォローアップとして、退院後3カ月の集中的なリハビリテーションを実施します(必要に応じて週1~5回・予約制)。回復期リハビリテーション病棟に入院せずに通院での回復期リハビリテーションを受けられます。 

以下のような方が対象です
  • もう少し身体機能を向上させたい方
  • ひとりでは自主トレーニングが難しいため、専門職とリハビリテーションがしたい方
  • 入院は嫌でも通院でのリハビリテーションはしたい方
  • 医師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など各専門職のリハビリテーションを受けたい方
  • 疾患別リハビリテーションの期限内の方
  • 回復期リハビリテーション病棟退院後3カ月以内の方
  • 日常生活動作が自立している方※介助が必要な方で、介護者が付添できる場合には問題ありません。

ご希望の方は、当院の外来・リハビリテーション科を受診してください。

 

 

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